埼玉県鷲宮町が、アニメ「らき☆すた」の登場人物を「住民登録」するという。以下、J-CASTニュース(2008/03/03 17:43)より。
(前略) 住民登録されるのは、同アニメの主要キャラの柊かがみ、柊つかさの姉妹と、2人の姉と両親の6人。同一家の父親は同町の「鷲宮神社」をモデルとした「鷹宮神社」の宮司。柊姉妹も巫女になって同神社で働いている。同町では「らき☆すた」を使った町興しを進めていて、声優を招いてのイベントや、キャラクターの携帯ストラップ販売などを行っており、今回の「住民登録」もその一環。また、今回の「『らき☆すた』特別住民票」を08年4月7日から平日の8時30分~17時15分、1枚300円で限定1万枚を発売する。取り扱うのは鷲宮町役場住民課のみ。「らき☆すた」は美水かがみという人の4コマ漫画で、テレビアニメ化されたことで、一躍「おたく」の間で人気を博した。モデルの鷲宮町がファンの間で「聖地」となり、鷲宮神社への初詣の参拝客が30万人も押し寄せたことも話題になった。 私は別にアニメや漫画を町おこしに利用するのは構わないと思っている(だいたい私は元アニメおたくだし)。しかし、以前アザラシの「たまちゃん」の時もそうだったが、「住民登録」というのには抵抗がある。その理由はおなじみ多文化・多民族・多国籍社会で「人として」が詳述しているのでリンクする。 多文化・多民族・多国籍社会で「人として」:「外国人住民台帳制度よりも「住民基本台帳法」の外国籍住民への適用実現を!簡単だし目的達成にはこれで十分! 多文化・多民族・多国籍社会で「人として」:外国人登録法と住民基本台帳法 要するに、アニメキャラを住民登録するくらいなら、外国籍住民を住民登録できるようにしろ!ということである。納税義務を負っているのに住民登録されず、住民としての権利がないというのは不合理でしかない。 ところでこの機会に指摘しておくが、日本の漫画やアニメには在日外国人が登場することがほとんどない。「ガンダム」の富野由悠季監督のアニメ(タイトル忘れた)くらいしか記憶にない。アメリカのアニメとかドラマが、しばしば登場人物の「人種」の割合に敏感なのとは対照的だ。「日本のアニメにおける単一民族幻想」は十分に検討に値するテーマだと思う。
by mahounofuefuki
| 2008-03-03 23:20
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