東京大学の研究グループの調査によれば、現在の大学生の5人に1人が、高校生の時にほとんど勉強しないで進学したという。さらに2人に1人が、勉強時間が1日2時間以下だったという。
話には聞いていたが、凄まじいまでの学習意欲の低下である。 1970~80年代前半生まれの「難民世代」とか「氷河期世代」とか呼ばれる私たちの世代は、だいたいが第1次ベビーブーム世代の子どもなので、前後の世代よりも人数が多く、しかも、長期の構造不況に遭遇したため、進学も就職も「狭き門」であった。 課外で勉強せずに大学へ入るなど、よほどの「三流」大学でもない限り、考えられなかった。 しかし、急速な少子化の進行で、「狭き門」は「広き門」になり、選ばなければ、大学にはどんな低学力者でも入れるようになったわけである。 「一流」大学こそ依然として高倍率ではあるが、定員が減ったわけではないので、以前に比べて相対的に学力が低くなっているはずだ。 さらに、この10年の所得格差の増大と学費の値上げで、進学には学力よりも財力がものを言うようになり、優秀でも貧しい者や地方在住者は進学が不利になった。 現在、将来の日本社会を背負う「一流」大学進学者の多くは、金持ちの「バカボン」ばかりとは過言だろうか。 もうひとつ見逃せないのは、インターネットが学習習慣の定着を妨げていることである。 地道に勉強せずとも、ネットの検索機能を駆使して、「お手軽」に物事を知ることができるようになってしまった(それが正確でないからタチが悪い)。 今や、大学のレポートをウィキペディアからの丸写しで提出する学生が「スタンダード」だし、小中学生でも平気で宿題の答えを「教えて!goo」や「Yahoo!知恵袋」で得ようとする。宿題代行業なるものも登場した。 私たちの世代でも、すでに「努力と根性」は過去の遺物であったが、今や何でもありである。 私たち「難民世代」は、たとえどんなに優秀でも、新卒一括採用からあぶれてしまうと、正規の職には就けなかった。しかし、今の若い人々は、こんなに「テキトー」でも、売り手市場のため就職できる。この不公平は何とかならないものか。 こんな状態が長く続けば、社会のあらゆる領域で実務能力がどんどん低下していく。すでにその兆候は表れている。早急な対処が必要だろう。 今回のブログは完全に「恨み節」になってしまったな・・・。
by mahounofuefuki
| 2007-09-23 05:43
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