FXで得た所得1億数千万円を隠し、脱税した疑いで、四日市の医師が告発された。
先月にも、FXで4億円を稼いだ主婦が脱税した事件が話題になったが、多額な不労所得ほど納税したがらない輩は相変わらずいるらしい。 医師という高給取りのエリートでありながら、その高給にあきたらず、個人投資で所得を増やそうとするあたり、現代人の飽くなき強欲さを象徴している。 投資というのは、基本的により大きな資産をもつ者ほど得をするシステムである。 しかし、金融資本は、まるで誰でも儲かるチャンスがあるように見せかけ、お手軽にカネを増やそうという欲望をかきたてる。 人々には誰かが儲かった分、誰かが損をしている(もしかすると破産すらしている)という想像力がない。自分で稼いだカネを何で社会なんかに還元しなければならないのだと開き直る。まるで生まれた時から、世界を自分1人の力だけで生きてきたような錯覚に陥る。 市場原理主義の最大の罪は、大衆の自己肥大化欲望を高め、社会のあらゆる局面で生存競争を強要し、個々人を分断して孤立化させ、しかもそれが「自己責任」であるかのように偽装したことにある。FXのようなハイリスク・ハイリターンな投資は、まさにそんな社会の縮図である。 こういう事件が起きると、多くの人々はけしからんとは思わず、自分もそういう風に稼ぎたいと羨ましがる。 しかし、「経済成長」の踏み台にされた「難民世代」としては、少数の人々を儲けさせるために、多数の人々を貧困と不安に陥れるやり方は、絶対に許せない。 少年犯罪の容疑者をバッシングしている暇があったら、今回のような「ずるい金持ち」の方こそ徹底して攻撃して欲しいものだ。
by mahounofuefuki
| 2007-09-18 14:43
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