消費者金融から利息上限法の上限を超える利息を違法に払わされた女性が、金融業者12社を提訴し、弁護士なしの独力で全面勝訴し、過払い金を全額取り戻した。
泣き寝入りする人々が多いなかで、この女性の不屈の闘志は、まさにあっぱれ、どんなに称賛してもしすぎることはない。この判例が金融業者に搾取されている人々にとって希望の光となろう。 現代社会の多重債務者への眼差しは冷たい。 「騙されるほうが悪い」という「自己責任」論(殺人で「殺されるほうが悪い」と言っているに等しい)や、「借りなければいい」という当事者の経済的苦境を無視した突き放した見方が多い。そして、金融業者のあの手この手の詐欺まがいの貸金行為には無批判で、彼らの暴力的な取り立てに対して沈黙するばかりだ。 しかも、国選弁護がつく刑事訴訟と異なり、民事訴訟の場合、弁護士に相談するだけでもカネがかかる。ただでさえ借金で苦しんでいるのに、そんなカネは出てこない。この国では、裁判を起こす権利を憲法で保障しているといっても、実態はザル法で、貧乏人が訴訟を起こせないよう仕組まれているのだ。 そんな二重三重の包囲網のなか、独学で法律を学び、独力で提訴し、しかも最後まで諦めず、全被告からカネを取り返した。もちろん取り返せるのは、違法な過払い分だけで、現行法では異常な高金利での貸出そのものを責めることができないのだが。それでも正しい者が負け続けているこの国で、こんな痛快な出来事は本当に久々だ。 痛快に思うと同時に、私も彼女の姿勢に見習わなければ、と思わず襟を正したくなるニュースである。
by mahounofuefuki
| 2007-09-04 20:51
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