2008年 04月 20日 ( 2 )

日本共産党の支持急増について

 当ブログはしばしば共産党系とか共産党寄りとか紹介されるのだが、本当の共産党員やシンパが既得権益への反発と大衆の「本音」~大阪府知事選挙の結果JR岡山駅での突き落とし殺人事件についてのような記事を書くはずもなく、私の場合は「貧困と差別」解消の最も手っ取り早い手段が共産党の伸長であると考えて、「期間限定」で選挙や請願やその他日々の活動を通して支持しているにすぎない。
 これまで特に書いたことはなかったが、たとえば日本資本主義や近代天皇制の性格規定では、未だに「講座派」の理論そのままの共産党の公式見解を実証史学の立場から全面否定しているくらいだし、だいたいマルクスやエンゲルスの著作などほとんど読んでいない。逆に言えば、そんな私のような者が共産党に頼らざるをえないほど、現在の日本社会は希望のない劣悪な状況なのである。

 共同通信(2008/04/19 16:31)によれば、共産党の入党者数が拡大し、支持率も上昇しているという。昨年11月から今年2月までの入党者数が3000人以上ということだが、こんなに増えたのは本当に久しぶりではないか。
 注目は政党支持率で、今月初めの調査では30代男性で11.0%、20代女性で9.4%にも上るという。「氷河期世代」の10人に1人が共産党に期待を寄せているのである。

 共同の記事も指摘しているように、雇用待遇差別への取り組みが共産党支持拡大の動因であろう。
 昨年の参院選で「生活第一」と公約した民主党が早々に最低賃金法改正と労働契約法で有権者を裏切り、本気で貧困問題を解決する意思がないことを露呈する一方、共産党は国会で雇用差別や貧困の解消策を提起し続け、そのクライマックスとも言える2月8日の衆院予算委員会における志位和夫委員長の歴史的質疑がマスメディアの黙殺や他党の妨害(今もこの日の会議録だけが出ていない)にもかかわらず、比較的若い世代を中心に大絶賛された。

 私は以前「左」になるハードルと「左」の活路で、「特に最近は若い世代を中心に、あまりにも理不尽な労働条件や非正規雇用の増大による将来への不安から、巨大企業の搾取や競争万能主義への不満が確実に高まっている。仮に所得再分配による福祉国家の実現に公約を絞れば、そうした不満を抱えた層をかなり取り込めるはず」と述べ、「政策の優先順位の策定と、有権者に全政策の支持を要求しない姿勢」「表に出す公約の絞り込みと集約化」を提言したが、最近の共産党支持の拡大はこの提言の正しさを実証したと言えよう。

 共産党支持が拡大すると、「民主党による政権交代」信者は「野党票の分散」とか「反共攻撃の誘発」とか言い出すが、現在の日本に必要なのは単に首がすげ替わる「政権交代」ではなく、明確な「政策転換」であり、共産党の伸長がプレッシャーとなって自民党や民主党が新自由主義路線を放棄するようになれば、それに越したことはない。すでに共産党は次期衆院選で小選挙区の立候補を大幅に削減する方針を決定しており、現実問題として民主党とのすみ分けが十分に可能になっている。
 とはいえ今後警戒しなければならないのは、共産党が存在感を増すことで、自民・民主両党が「反共産」で提携し、露骨な弾圧に打って出ることである。京都市長選挙が端的に示したように土壇場になると民主党も社民党も「反共」で自民党や公明党と手を組む。この国は右翼のテロは当局公認だが、共産党はビラ配りすら違法扱いである。すでに「合法的」弾圧が始まっている以上、予断を許さない。市田忠義書記局長の「そんなに甘くはない」(共同通信、前掲)という言葉はそのことも含んでいると思われる。

 いずれにせよ貧困問題・雇用待遇差別問題は解決に待ったなしの状況にある。国会に共産党が占める割合が大きければ大きいほど問題解決が進むということをはっきり指摘しておきたい。

【関連記事】
「アカの壁」を越えるために
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by mahounofuefuki | 2008-04-20 13:05

労働者派遣法改正問題リンク集

1 関連法令・指針

労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律
労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律施行令
労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律施行規則
労働者派遣法とその施行令・施行規則。

派遣元事業主が講ずべき措置に関する指針
派遣先が講ずべき措置に関する指針
派遣元と派遣先への指針。

日雇派遣労働者の雇用の安定等を図るために派遣元事業主及び派遣先が講ずべき指針*PDF
日雇派遣指針 労働者派遣法施行規則改正について*PDF
厚生労働省:「緊急違法派遣一掃プラン」の実施について
いわゆる「日雇派遣指針」。派遣法改正を見送った厚労省が代替措置として2008年4月1日より施行。

「派遣労働者」として働くためのチェックリスト
労働者派遣法の基本的知識。


2 厚生労働省「今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会」の記録

第1回資料 第1回議事録
第2回資料 第2回議事録
第3回資料 第3回議事録
第4回議事概要
第5回資料 第5回議事録
第6回資料 第6回議事録
第7回資料 第7回議事録
第8回資料 第8回議事録
第9回資料
第10回資料

厚生労働省:「今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会報告書」について


3 労働政策審議会の労働力需給制度部会の記録

第116回資料 第116回議事録
第118回資料
第120回資料
第122回資料

厚生労働省:労働政策審議会建議―労働者派遣制度の改正について


4 労働者派遣法改正を目指す国会の動き

労働者派遣法を派遣労働者保護法へと抜本改正します/日本共産党の立法提案 - しんぶん赤旗
日本共産党による労働者派遣法改正案。

社民党OfficialWeb|政策|社民党・労働者派遣法改正案骨子
社民党による労働者派遣法改正案。

民主党: 【次の内閣】労働者派遣法改正案を了承、非正規雇用対策を確認
民主党による労働者派遣法改正案。

労働者派遣制度の見直しに関する提言 - 与党新雇用対策に関するプロジェクトチーム
自民・公明両党の労働者派遣法見直し提言。

議員は語る-3- 労働者派遣法改正 - ザ・選挙 JANJAN全国政治家データベース
労働者派遣法改正問題に対する各党議員の談話。

資料 2008年2月8日の衆議院予算委員会における、共産党の志位和夫委員長の質疑 - News for the People in Japan
YouTube - 2/8 派遣法改正し"労働者保護法"に 志位委員長が質問/衆院予算委員会(全編)
話題沸騰した共産党委員長の志位和夫氏による派遣労働に関する国会質疑の会議録と動画。

労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律等の一部を改正する法律案
政府が国会に提出した労働者派遣法改正案。


5 法曹の動き

これでいいのか?派遣法 なくそう!ワーキングプア*PDF
自由法曹団による労働者派遣法問題のまとめ。現在の問題が集約されていてわかりやすい。

ワーキングプアと非正規労働者の雇用と権利を考える*PDF
2008年3月1日に行われた自由法曹団主催のシンポジウムの記録。

労働者派遣法改正を求めるアピール - 日本労働弁護団
日弁連 - 労働者派遣法の抜本的見直し等を求める会長声明
日弁連 - 労働者派遣法「改正」案に反対し、真の抜本改正を求める会長声明
労働者派遣法を派遣労働者保護法へ抜本改正することを求める意見書 - 自由法曹団*PDF
政府の派遣法「改正」案に反対する声明 - 自由法曹団*PDF
労働者派遣法の規制強化を求める法曹団体の要求。


6 派遣関係ユニオン

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*労働者派遣法改正問題専用ブログ派遣法改正 ガテン系連帯☆ブログあり。
グッドウィルユニオン
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7 労働法制解体を目指す財界及び政府の動き

規制改革推進のための第2次答申-規制改革会議*PDF
厚生労働省:規制改革会議「第二次答申」に対する厚生労働省の考え方
『規制改革会議「第2次答申」(労働分野の問題意識)に対する厚生労働省の考え方』に対する規制改革会議の見解*PDF
政府の規制改革会議による2007年末の答申と、それに対する厚労省の反論及び同会議の再反論。規制改革会議はさらなる労働者派遣法の規制緩和を要求。

【関連記事】
労働者派遣法改正問題の行方
東京新聞「ハケンの反撃」を読んで
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派遣労働見直しへのバックラッシュと「抱き合わせ」改正への警戒
厚労省「今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会」報告書は不十分
規制で解決しないと言うなら、何だったら解決するんだ!
「日雇派遣」禁止議論に対するモリタクの警告
厚労省の労働者派遣法改正案はやはり「抱き合わせ」だった
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by mahounofuefuki | 2008-04-20 00:07