灯油が高い!助けて!!

 灯油が高い高すぎる
 周知の通り、原油市場の異常な高騰により石油製品をはじめ軒並み物価が高騰しているが、特に灯油価格の急騰ぶりは北国に住む人間にとっては死活問題である。

 どのくらい高くなっているか、札幌市の灯油価格の変動を例示しよう。
 石油製品小売価格調査結果-札幌市消費者センター(2007/11/22)*PDF
  *調査日 灯油1リットルあたりの平均小売(多量配達売り)価格 [前年同期の同価格]
09/10 79.57円 [82.64円]
10/10 80.44円 [80.10円]
10/25 80.81円 [78.18円]
11/09 85.71円 [75.70円]
11/22 89.52円 [75.04円]
 この1か月余りで1リットルあたり10円近くも上昇している。しかも、現時点で昨年の同時期よりも15円近くも高い。言うまでもないことだが、寒冷地では暖房がなくては生きていけない。灯油は衣食住に並ぶ必需品なのである。北海道では1世帯あたりの平均年間消費量は1900リットルくらいなので、昨年よりも灯油代が約2万8000円は上がる計算になる。

 問題なのは、灯油価格の上昇が確実にまだまだ続くことである。
 全国の灯油価格の指標となるのは、北海道最大の灯油共同購入者である「生活協同組合コープさっぽろ」だが、すでに12月1日より札幌地区の灯油小売価格を1リットルあたり96円に引き上げている。先月よりも21.5%もの値上げであり、史上最高値を更新している。
 なお札幌はそれでも北海道では最安値で、稚内や根室などではすでに1リットルあたり100円を超えている (北海道新聞 2007/11/26 07:15)。

 コープさっぽろの灯油センターが、原油価格の高騰は「原油先物市場に投機マネーが流入していることが大きく影響して」いるとはっきりと告知しているように、一連のサブプライム問題で株式投資などから逃避した資金が原油市場に流入し、原油価格を押し上げているのは間違いない。
 労働者から巻き上げたカネでマネーゲームを繰り返し、生活必需品の取引を不安定にして、生活を破壊する巨大資本にはもはや怒りを通り越して殺意すらある。原油をめぐる最近の動向からも市場原理主義がいかに「人類の敵」であるかがわかるだろう。

 ところで、北海道、東北各県及び長野県の生活協同組合連合会が昨日(12月3日)、資源エネルギー庁に対し灯油高騰対策を緊急に要請した。
 以下、しんぶん赤旗(2007/12/04)より。
 北海道、東北各県と、長野県の生活協同組合連合会は三日、住民生活を直撃している灯油価格の高騰や需要増に便乗した灯油の値上げを監視し、価格の適正化を図ることなどを求めて経済産業省資源エネルギー庁に緊急に要請しました。各道県生協連の理事、灯油実務担当者ら二十九人が参加しました。資源エネルギー庁側は、「便乗値上げはすべきでないと考えている」と回答しました。
 要請団は、昨年比で一リットル当たり二十円以上の支出増を余儀なくされており、「緊急事態」以外のなにものでもないと強調。にもかかわらず、製品在庫は前年比76%と大幅に低い水準になっていると指摘し、国に(1)業界による出荷制限など便乗値上げが行われないように監視・指導する(2)各道県の在庫量を把握し、必要なら国の原油備蓄を取り崩してでも、安心できる量の確保と安定供給ができるように万全の態勢でのぞむ(3)卸売価格の公表など、国民に対し機敏に情報を提供する―ことを求めました。
 いわて生協の本多多津子理事は、「灯油が高く、できるだけ使わないようにするため、たくさん着込んで生活している」と、十日間で二百八十五人もの会員から集まった悲痛な声を紹介、「もう暮らしていけません」と訴えました。
 「自宅で蓄えた灯油缶から、灯油を持ち去る窃盗事件が横行し、公民館の灯油が一晩で盗まれた事例もある」(青森)、「イラク戦争など、アメリカ軍に対しては給油が必要といっているが、私たちにはどうなのか、という声が集会で出された」など各生協連の代表から、灯油の安定的供給に力を尽くすよう、必死の訴えがありました。(後略)
 根本的解決には投機マネーを国際的に規制するしかないが、当分それは困難である以上、政府が市民生活を守る手だてを尽くすのは当然の責務だ。
 アメリカ軍にアメリカから購入した燃料をタダでくれてやるような余裕があるのなら、そのカネを灯油価格適正化のために使ってほしいものだ。
 今日から参議院で新テロ特措法案の質疑が始まったが、日本政府のこうした矛盾をきちんと追及できるかどうかが、インド洋での給油活動再開阻止に世論の支持を得られるかどうかの分かれ目だろう。

 ちなみに私も灯油を節約するため、家の中でオーバーコートを着込んでいる。
 はっきり言って、寒い。助けて!! 

【関連リンク】
財団法人日本エネルギー経済研究所 石油情報センター
コープさっぽろ コープの灯油
札幌市消費者センター 石油製品
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by mahounofuefuki | 2007-12-04 13:15


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