小沢一郎は自爆した

民主党の小沢一郎代表が辞意を表明した。
政界では一寸先は闇である。私が前の記事を書きあげたころ、すでに小沢氏は辞表を出し、党役員が慰留していたのである。これだから政局問題はブログで描きにくい(苦笑)。福田訪米までには何らかの決着があるだろう、なんて書いたが、こんなに早く小沢氏が投げ出すとは正直予想外である。

しかし、小沢氏の記者会見での発言は笑えない内容である。
曰く、福田首相が連立と引き換えに新テロ特措法案の断念を決断した。曰く、自民党が圧倒的多数を占める衆院で民主党案を通すためには政策協議が必要だ。曰く、民主党はいまだ力量不足で次期衆院選の勝利は厳しい。

これでは主権者を裏切ったと言われても仕方ない
今まで散々「政権交代」を訴え、今国会では参院で内閣問責決議を行ってでも衆院解散に追い込むという話はどこへ行ったのか。
守屋問題や給油転用問題などで与党を追い込めば、取引などせずともテロ特措法は通らない。民主党に投票した人々の多くは、まず自公政権の打倒を望んでいるのであって、自民党と組んで中途半端に妥協した「政策の実現」など望んではいない。次期衆院選はどうやっても自民党は議席を減らす(コイズミの郵政選挙のような「奇術」はそうそう出来るものではない)。
つまり、客観的情勢は圧倒的に民主党有利なのである。
それにもかかわらず福田の口車に乗って、連立工作に乗っかってしまうとは、よほどの個人的な「弱み」でも握られたのではないか?と邪推せざるをえない。

民主党は「にせメール」問題以上の大打撃を受けた。これで前回民主党に投票した浮動票は離れていくだろう。参院選で自民党が大敗した喜びより、共産党の議席が減少した危機感の方が強かった私は、さほどショックを受けていないが、「政権交代」に夢を賭けている人々は困っていることだろう。
民主党が傷口を最小限に抑えたかったら、自民党に切り崩される前に、すみやかに小沢氏1人を反党行為の罪で追放し、「衆院解散、政権奪取」を全党で再確認して結束を固めるしかないのだが、この期に及んでも執行部が慰留を続けている現状では無理だろう。そもそも小沢氏のほかに寄り合い所帯を仕切れるような人はいないのだから。

一連の茶番は小沢の「自爆」としか言いようがない。
安倍辞任に匹敵する無責任と言わざるを得ない。

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by mahounofuefuki | 2007-11-04 20:59


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